1》測量
設計図書に基づき推進位置の芯だしは測量器にて正確な中心線及び勾配測量を行い丁張等により
表示する。
2》機械組み立て、据付
架台は鋼製とし、計画線に従い底盤コンクリートに堅固に据え付ける。
3》発進抗鏡切り工
鏡面の上中下段に穴をあけ湧水の有無又地山の安定度を確認する。異常がなければサヤ管外径に
合わせて切断する。
4》サヤ管推進
速やかに推進管を地山に押し付けるとともに機械を作動する。
特に最初の1〜2本は誘導管となるものであり推進精度の基本となるので慎重にエアー量を調整し、センター高さ及び姿勢などチェックを及び地山の状態を良く監視しながら推進する。
推進中は常に時間当たりの推進量を計り土質の変化によりエアー量を調整し、また鋼管内の土砂の圧密及び戻り状態を認識しながら必要に応じ排土をおこないながら推進する。
5》サヤ管継手溶接
鋼管は運搬中の変形の有無を確かめ、推進中の衝撃に耐えるように下図のごとくセットし異物の付着を取り除き、高張力鋼用の溶接棒にて入念な溶接を施す。
必要によりプレートを取り付ける。

6》サヤ管到達
推進管が最後の1本となったら、少しづつ慎重に推進し到達側では立坑土留材のせり出し等の監視をおこなう。
7》到達抗鏡切り工、推進完了
鋼管先端が到達抗鏡部に当たったら、サヤ管中心を確認しながら所定位置まで押し込んで推進完了とする。
8》機械解体、撤去
到達完了後速やかに機械本体及び架台を回収する。
9》排 土
管内の排土にはグルンドラムを用いた自走式排土バケットを使用する。
10》塩ビ管挿入
本管挿入に先立ち、鋼管の方向・勾配を確認する。規定の方向・勾配となるようスペーサー(固定バンド)を順番ごとに合わせて加工する。このバンドを2mピッチに順番ごとに塩ビ管に取り付け、接合部の曲がりによる蛇行のないよう細心の注意を払って挿入する。
【スペーサー(固定バンド)】

※スペーサーは四脚の場合もあります。 |
|
【スペーサー寸法】
呼 径
|
最 大
サヤ管
|
A
|
B
|
C
|
D
|
E
|
F
|
G
|
H
|
100A
|
300A
|
114φ
|
4.5
|
200
|
6
|
35
|
15
|
15
|
50
|
125A
|
300A
|
140φ
|
〃
|
180
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
150A
|
500A
|
165φ
|
〃
|
213
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
200A
|
500A
|
216φ
|
〃
|
188
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
250A
|
600A
|
267φ
|
〃
|
220
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
300A
|
600A
|
318φ
|
〃
|
196
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
350A
|
600A
|
370φ
|
〃
|
170
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
100
|
400A
|
700A
|
420φ
|
6
|
200
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
450A
|
700A
|
470φ
|
〃
|
175
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
500A
|
700A
|
520φ
|
〃
|
180
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
600A
|
800A
|
630φ
|
〃
|
180
|
〃
|
〃
|
〃
|
〃
|
125
|
(注)600A:ボトル4本使用 ※ボトルサイズM10×30〜35mm
|
11》中込注入
サヤ管と塩ビ管との空隙は、エアーモルタルで中詰めを行う。
【参考配合例】
|
セメント
(kg)
|
砂
(kg)
|
水
(リットル)
|
気泡剤
(リットル)
|
モルタル
|
340
|
680
|
224
|
3.4
|
12》仕上り
仕上がりは下図のとおりです。