工 法 Q & A
Q01. グルンドラム工法は推進工法の中でどの方式に属しますか?
A01. グルンドラム工法は「鋼製さや管圧入一工程方式」に所属します。

Q02. 推進はどのようにするのですか?
A02. 空圧式のグルンドラムが鋼管を打撃して推進します。

Q03. 騒音や振動は問題になりませんか?
A03. 必要な場合は防音対策を施します。

Q04. 鉄道や国道、河川横断の実績はありますか?
A04. 数多くあります。

Q05. 設計上の留意点は?
A05. 土質と本管径と推進距離に応じ、鋼管径と肉厚と使用機械が変わる点です。

Q06. なぜ土質と本管径と推進距離に応じて鋼管径と肉厚と使用機械が変わるのですか?
A06. 土質と距離によって推進抵抗が変わるので、適切な推進力を持った機械が必要になります。
グルンドラムは一種のハンマーですので、大きなハンマーには丈夫な鋼管が必要になります。
推進距離が長くなれば鋼管は曲がりやすくなるので、鋼管の径、肉厚とも大きくしなければ
なりません。

Q07. 最小の立坑は?
A07. φ2,000mmです。

Q08. 得意な土質は?
A08. 礫混じり土です。

Q09. 苦手な土質は?
A09. 粘性の強い粘土です。

Q10. 礫の混入率は問題になりますか?
A10. なりません。

Q11. 礫径が300mmの場合、鋼管径はいくらになりますか?
A11. さや管(鋼管)径は礫径の2倍になりますので、礫径が300mmならばさや管径は600mmに
なります。

Q12. 水は使いますか?
A12. 使いません。

Q13. 地下水位以下の場合、薬注は必要ですか?
A13. 湧水が激しく鏡切に支障をきたすような場合、坑口等に必要です。

Q14. 管内の排土はどのようにするのですか?
A14. グルンドラムが組み込まれた自走式排土スコップでおこないます。

Q15. 施工上の留意点は?
A15. (1)土質をよく見ること (2)切羽を崩壊させないこと (3)土の取込みすぎをしないこと
などでしょう。

Q16. 先端開放の鋼管推進で、切羽の崩壊を防げるのですか?
A16. グルンドラム工法は、鋼管が土を切って進んでいく「せんだん推進」なので、常に鋼管内には土が詰まっています。この管内土の抵抗が土のゆるみ量と上載荷重より下回らぬように推進することで切羽の崩壊を防ぐことができます。崩壊性の高い地盤では、切羽から何mまで管内土を残せば安全かを計算して施工します。

Q17. 既設マンホールへの到達はできますか。
A17. できます。

Q18. 建込簡易土留からの推進の場合、坑口止水器は必要ですか?
A18. 開削路を発進立坑に、というのが基本的な考えなので、止水器は「不要」です。

Q19. 建込簡易土留からの推進の場合、基礎は必要ですか?
A19. はい。基礎砕石(厚さ20cm)、基礎コンクリート(厚さ15cm)は必要です。
また、基礎コンクリートには、H鋼(通常100H)を2本埋め込む必要があります。
施工上、鋼管の管底と基礎コンクリートの天端のクリアランスは40cm必要です。

Q20. 建込簡易土留からの推進のメリットはなんですか?
A20. (1)立坑の設計がいらない (2)施工費が安い (3)だれでも立坑を築造できる
といったことでしょう。大変経済的なやり方と思われます。



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