トランシット,レベル等にて計画中心線を立坑及び立坑内にマーキングする。
また、計画高及び機械据付高を立坑内にマーキングする。
この際、設計図書と照査し疑義が生じた場合はすみやかに監督員と協議する。
架台、推進機械は測量をおこなった中心線にしたがい正確かつ堅固に据付ける。
推進機設置後、計画高、勾配について再度測量し確認する。
設計書にもとづき坑口部分に止水器を取り付ける。
鏡面の上中下段に穴をあけ、湧水の有無をたしかめる。また、鉄筋棒などで地山の安定度を調べる。 湧水が激しく、立坑内への土砂の流入が懸念される場合にはすぐ対処できるよう「土のう」などを準備しておく。
異常がなければ1号管の外径に合わせて、大きすぎることなく鏡切をおこなう。
鋼管をすみやかに地山に押しつけるとともに、機械を作動する。
特に最初の1〜2号管は誘導管となるものなので、こまめに推進機の推力を調整し、センター、
高さ、レベル、さらには管内土の状態などをよく監視し慎重に推進をすすめる。
鋼管の溶接部は、土などの異物の付着を取りのぞき、入念な溶接をほどこす。
場合により継手部4ヶ所に補強板を取り付ける。
推進管が到達坑に近づいたら少しずつ慎重に推進する。
到達側では立坑土留材のせり出し等の監視をおこなう。
さや管内の土砂は、自走式スコップ等により排出する。
排土は推進管 1本毎におこなうことを原則とするが、切羽の崩壊のおそれがあるときはこの限りでない。
鋼管が到達口鏡部に当たったらサヤ管中心箇所に穴を開け、中心を確認後開口して到達推進を
おこなう。
この際、鋼管と開口部の隙間からの土砂の流出に留意しながら所定位置まで推進する。
到達完了後、すみやかに推進設備を撤去する。
推進設備撤去後、鋼管の位置、曲がり等の測量をおこなう。
鋼管内測量結果に基づき設計の高さ、方向になるように、スペーサーを加工する。
サヤ管と本管とのクリアランスを、適切な注入圧で全管周にいきわたるように、1:2モルタル等を注入する。充填中は作業状況を常に監視し、予定数量を過不足なく注入するよう努める。
エア抜孔からのオーバーフローを確認し注入完了とする。